9月28日。座間市相互提案型協働事業である「体験型講座 減災・災害対応型訓練」が相武台東小学校で行われました。この講座は、25年度、上期に取り組んできたAコース(市民向け)、Bコース(自治会・自主防災会向け)、Cコース(職員向け)の座学で学んだ方向けに企画しました。
目的は「防災・減災知識」を実際の災害の時に役に立てることが出来るようにすることです。
「知識を技に変える講座」です。定員60名の講座です。
今回は、定員を超える申し込みがありましたが、毎回、欠席する方がいますのでそれを見越して若干多めの受付をさせていただきました。今回は、想定した定員通りの参加者+お子様連れの参加者がおられましたので実際には70名の方々が参加してくださいました。インストラクターには、ZSVNのメンバーをはじめ、私たちと一緒に活動をしている「神奈川SLネットワーク(セーフティーリーダー)」のメンバーが県内各地から20名もお手伝いに来てくださいました。総勢、約100名でした。
台風一過の好天に恵まれてすがすがしい秋の日差しの中、受付を済ませた参加者は、名札を作り胸貼りつけました。災害時にはこの名札が大事になってきます。その後、手指の洗浄をして、炊飯袋による昼食の準備作業を体験しました。はじめての方々は、「これでご飯が出来るのだろうか?」というような顔をしていました。
開講式を行った後、参加者の方々の思い思いのペースで各体験コーナーを回り始めました。
水道部に協力をいただいて学校の校庭の地下に埋設されている非常用飲料水を、手押しポンプでくみ上げた水を使っての「水運搬の体験」、非常用トイレのことを考える体験、発電機の操作と発電した電気の使い方、今回は太陽光パネルの発電の展示もしました。これはZSVNのメンバーの方が備蓄している資器材を皆さんにも見てもらおうということで展示しました。
万が一の時に、必ず役に立つブルーシートと物干しざおとロープを使って作る「三角テント」つくりを体験しました。その他、水消火器による消火訓練をしました。
体育館の中では、心肺停止になってしまった人を助けるための「胸骨圧迫法(心臓マッサージ)」、「AED」のトレーニングを体験、応急手当では、三角巾の使い方を学びました。
さらに、地震災害の減災活動で一番大事な、家屋の耐震化に必要性、家具の固定、ガラス飛散防止体験では、実際に揺れで食器がガラスを割る瞬間を体験して、同じ条件でフィルムを貼ったガラスの強度を体験しその有効性を実感してもらいました。
「帰りに「100均」でフィルムを買ってゆこう」という人もおられました。防災グッズの展示では「100均」でもこれほど多くの品物をそろえることが出来るという説明を聞いていました。
一通りの体験を済ませた後、全員で「バケツリレー」による消火の疑似体験をしてもらいました。意外と知られていないバケツリレーの方法を実際の水をリレーしながら学んでもらいました。使い終わったバケツを水源に運ぶ仕事は子供たちにお願いしましたがとても熱心に取り組んでくれました。
一通りの体験を終えた参加者は集まって閉講式を行いました。
その後に、アンケート用紙を受け取り、「災害食給食の体験」をしてもらいました。
災害時には、水が無い⇒「食器が洗えない」、ごみの回収は期待できない⇒ごみを最小限に抑えて食事を。工夫するということが必要です。
食器にビニールの袋をかぶせて、その上にご飯を載せて、おかず(今日は、おいしいカレー)を載せて食事をする。食べ終わったら食器にかぶせたビニールを静かに外して、食器は回収箱へ、ビニールはごみ袋に捨てるという手順を体験していただきました。
約3時間の講座でしたが、皆さんからは「良かった」「地域に広めたい」「職場でもこのような訓練をしたい」「自治会でもしたいが指導いただけるか?」などの感想をいただくことが出来ました。
まだまだ、訓練科目をより実践的に組み立てなければならない部分もあります。しかし、このような、市民が自由に「楽しみながら」体験する防災・減災訓練が家族を守り、近隣を守る力になるのではないかと思います。
、今回の、イベントでうれしかったのは、会場をお借りした「相武台東小学校」の校長先生をはじめ教職員の方々が7名、11月に授業のご依頼をいただいている相模中学の先生、県立座間養護学校の先生、市内の保育園の園長さん副園長さんそして、10月に講座を予定している座間小学校のPTAの実行委員のメンバーの方々が参加してくださったことです。今までにはない現象です。これは、約5年間この種の活動をしてきたZSVNがようやく「役に立つ団体」だと認知され始めてのかなと感じました。
これからも、地道に活動を続けてゆきます。応援をお願いします。今回は、ZSVNのメンバーに加えて、24年度から活動を始めた「地域防災推進員」の方々にも参加していただきました。次回のイベントからは、推進員の方々にも役割を担っていただきより強固な活動に進化させたいと思いました。皆さん、暑い中お疲れ様でした。
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tutaj (火曜日, 31 10月 2017 21:53)
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