愛川町協働事業「防災講座」のお手伝いさせていただきました。

11月10日。朝から地震に驚かされました。私のスマホには「ナマズ」が入っています。地震が来ると騒ぎ出します。今朝も、「関東地方に強い地震。予想される震度は3」と警告音と表示が出ました。「地震!!」と家内に伝えて、避難路の確保、玄関付近で安全行動を取りました。揺れはさほど大きくなくほっとしました。震源地はつくば市付近ということでしたが震源地付近では「震度5弱」とか。

 私は、地震について話す機会をいただくと必ず、「緊急地震速報を信じてください。空振りだったら「ラッキー」だと思ってください。ただし、震源地の被害がどうなのかということは考えてください。」ということにしています。
 「震度は結果なのです。」 たまたま、今の地震があなたのところに来なかったから「今の地震は震度5弱」だったといえるのです。先ずは、DROP⇒COVER⇒HOLD ONの行動(シェイクアウトの安全行動)を取ってください...。それは、「生き残らなければ何も始まらない」からです。多くの人はこれを忘れて、マニュアルが・・とか、防災対策の強化とか、広域連携の強化とか備蓄の充実のような夢のような難しい話をするのです。
先ずは、「自助」です。自らの「いのち」は自らが守ることが大前提なのですね。

 今日は、座間市のお隣の…愛川町で協働事業の「災害ボランティア養成講座」の講師として出かけてきました。7月に続いてのことです。愛川災害ボランティアネットワークネットワークを結成したIさんからのお声掛けでした。彼は、一人で辛抱強く団体を立ち上げ周囲の方に「防災」という信念を「感化」させて仲間を増やして今日に至ったのです。本当によくおやりになられたと感服しています。彼とはSL仲間で座間の訓練などにはほとんど皆勤状態でお手伝いをお願いしています。このようなわけで彼からのオファーは絶対に断るわけには行かないのです。

 講座は、なぜ市民の力で災害に取り組まなければならないのか? 市民力の必要性、私たちの出来ることについて話をさせていただきました。私は、持論として前述したシェイクアウト行動を確実にすることが被害を少なくする何よりの早道だと考えています。中には「あんな訓練は気休めだ」と言われる方もおります。それはそれで良しとしています。

 そもそも「自助」というもの自体は、人様から強制されてやるものではないことは十分に理解していますし納得もしています。成人の方の災害に対する対応は人それぞれの人生観の領域だと思っています。ですから、「そうですか」と受け止めています。現に、私の行う災害対応WS「発災後の3:3:3」の中で、地震が来ました…あなたはどのような行動を取りますか?と問う場面が出てきます。「神様に祈る」とか「そのままじっとしている」と書く方もいます。それでよいと思います。しかし、「あなたを助けだそうと作業をする人や、最悪の場合、あなたの遺体を運ぶ人、あなたの変わり果てた姿を見て泣く方がいるということも忘れないでください」と言い添えています。

 そのようなことを中心に、行政に依存しない自立して発災から3日間を生き抜けることが出来る地区を作ってください。忘れてはならないこと・・・行政職員も被災者になる可能性があること、家族がいることを考えてください。スーパーマン(ウーマン)ではなくあなたと同じ一市民であることを忘れないでください。
行政は「自助」⇒「共助」⇒「公助」と言いますが、「共助」はなかなかできなくなってきていることを話しています。東日本の災害で行きぬけた力は「共助」ではなく「隣助」だったということを被災地でお話をうかがって感じたのです。向こう三軒両隣の関係しか頼れない現実がある・・・否、今の社会はそれすら成り立たなくなってきていることを見つめ「隣助」を大切にしてほしいことを話してきました。

 解っていただければ幸いです。今日は、準備不足でPCの接続コードの確認が不十分で主催者の方にご迷惑をおかけしてしまいました。15分ほどロスが出てしまいましたが所定の時間に収めることが出来ました。Iさん申し訳ございませんでした。

 愛川から津久井にかけての山々の姿はまだ紅葉には早いようでしたが今年は一瞬のうちに終わってしまうような気がしました。ありがとうございました。

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コメント: 1
  • #1

    Iです (木曜日, 13 2月 2014 18:15)

    個人的なメールをお送りしていましたので、だいぶ間の抜けたタイミングでのコメントとなってしまいました。
    濱田代表の講話は、前回お願いしたときと同様、参加者に強い感銘を与えたようです。
    その後私たち(ASVN)がお手伝いをした防・減災に関したイベントへの関心も、徐々にではありますが、強まってきていることを感じます。
    有難うございました。