3月15日。25年度座間市提案型協働事業「防災・減災啓発事業」の最後の「体験型減災・災害対応訓練」が晴天の下、座間市役所ふれあい広場+ハーモニーホール会議室で開催されました。
私たちは、3・11から3週年ということでもう少し参加者が多いと期待しておりましたが、中学校の卒業式も終わり家族そろってお祝いとか、小学校の卒業式まじかのあわただしさで参加者の申し込みが伸びなかったのかな?と思い残念でした。
災害対応の行動というのは、結局のところは「自助」の世界です。
首に縄をつけて引っ張ってくるというものではないものですので・・・それにしても「災害の記憶の風化」が進んでいることは否めませんね。
しかし、そんな中、私たちが提案して実現した「座間市防災推進員」のメンバーの方々のほぼ8割の方が参加してくださったことが成果だと思います。この方々は、地域に戻れば地域の防災活動の中核を担っていただこうと考えている人ばかりです。失礼な言い方ですが、マンネリ化した自治会や自主防災会の防災訓練に新しい視点を入れた取り組みを入れて、自分たちが本当に必要となる災害対応の技能の指導者、伝達者となって活動していただこうとして活動をすることを考えています。この方々が私たちざま災害ボランティアネットワークに代わって地域をカバーしていただけると私たちはもっと別の分野の活動へ手を広げることが出来ると思っています。
定刻の10時、座間市の地域防災担当課長の挨拶に続いて、ZSVNの代表から訓練の基本的な考え方を説明させていただきました。
①安全が何よりも優先すること。
②見学会ではないこと。大事なのは「防災知識」だけではなく「技能」であること。そのためには自らの手でやってみること。⇒体験型
③今回の基本は「食う」「出す」「飲む」ということです。この3つのことが確実にできれば地域で皆さんは必ず「ヒーロー」になり有用な人材として活動できます。
④今までの防災訓練は消防などを呼んでの展示・見学型の訓練であったと思います。しかし、災害が起きた時には消防や安全防災課の職員は来てくれません。地域を守り抜く力は皆さん一人一人の市民の力に掛かっていること・・・
以上のことを理解して体験してください。今日は、皆さんが普段訓練で使っている「災害用非常食」アルファー米の給食はしません。アルファー米はおそらく皆さんのところには届かないと覚悟をしてください。その意味で今日の「非常用炊飯袋」による給食と「災害食」について学んで行ってください。・・・・・というお願いをしました。
そして、合図とともに各自がそれぞれのブースに散って体験を始めました。
今日の課目は
①家庭のトイレを災害時要に使う方法、
②ブルーシートを活用して三角テントを作る、
③水の運搬を体験する、
④発電機を起動させ電気を使い、停止させる手順を学ぶ、
⑤家具の固定とガラス飛散防止を学ぶ、
⑥災害食を考えること100均ショップで揃える防災グッズ、
⑦心肺蘇生法とAEDの使い方、
⑧応急手当法、
⑨簡易搬送法体験の個別体験課目と
⑩バケツリレー体験です。
参加社は、各々受付で受け取ったラリーカードに自分で体験した課目をチェックして自分のペースで体験していました。
12時 お腹が空いたころ朝受付と同時に体験していただいた非常用炊飯袋で炊いたご飯に特製のカレーと「じゃがりこ」ポテトサラダ+福神漬けで食事をしてもらいました。各々適当な場所で日向ぼっこしながら食事を済ませて解散となりました。
今日の訓練は、参加者が少なかっただけに、のんびりと各科目じっくりと体験してもらえたようでした。
今日も、ZSVNの主力メンバーとSL災害ボランティアネットワークの近隣ネットの方々の応援をいただきました。ありがとうございました。
来年度は、この広場をさらに活用できもう少し大勢の参加者で充実した訓練が出来るような企画を考えてゆきたいと思います。
今年度の防災啓発事業は10回の企画の内、Bコース②(自治会役員向け)が大雪のために中止になってしまいましたがそのほかの予定はすべて無事に終えることが出来ました。延べ受講者数は260名ぐらいだと思います。
協働事業としての活動は、通算3年間行ってきましたので規則でこの年度を以て終了となります。
しかし、この企画は重要な活動分野だと考えますので、座間市と調整して新しい形で眷属することを検討したいと考えています。1年間ご苦労様でした。
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