6月8日。平成26年度 座間市・ざま災害ボランティアネットワーク(ZSVN)協働事業「市民減災啓発事業」がスタートしました。
今年度は、他の協働事業もありますので実施回数を各コース1回としました。
今日は、第1回のAコース(基礎編)でした。参加申込者は約35名でした。今年から、グループで参加された方もシャッフルして「島」に分かれて座っていただきました。
私たちの講座は、お話を聞く会ではなく参加者自らが自発的に参加する形のワークショップ形式の講座進行で進みます。今日も、来場されてグループで座る形式を見てお帰りになられた方もいました。残念です。まあ、市民の方々の考え方は様々ですので強制はしませんが、こと「災害」のように自らの身に降りかかってくることは話を聞くだけでは何も効果はないと考えます。様々な方と意見交換する中で様々なことが見えてくるはずです。
今年は座間市も人事異動がありました。安全防災担当課長、安全防災の担当職員、そして開庁以来初めての女性職員が新入職員として配属されました。そんなことで、新鮮な気分で講座がスタートしました。
新担当S職員の進行で始まり、新任の課長の挨拶があり、防災啓発事業の協働で当たる意義について話がありました。
私が、前段の課目を担当しました。
基礎コースのテーマは「地震から「いのち」を守るために」ということで組み立てています。
基本は「生き残らなければ何も始まらない」ということなのです。ここ数年、国や県は災害に対して「三助」という考え方を強く示しています。言うまでもなく「自助」、「共助」、「公助」です。
しかし、私たちZSVNでは、《発災後の3:3:3》という切り口でワークショップを通じて減災の必要性や災害が起きてしまってからの対応について考える取り組みをしています。
残念ながら地域では自治会の組織率が低下してきています。そのような状況の中で地域を知らない国や県がとってつけたように「共助」を示しても助け合う対象が見えないという現実があるのです。
そこで「発災前-20秒~3分間」・・・「自助」の取り組み⇒「3分間後から3時間まで」・・・・「隣助」(向こう三軒両隣)の取り組み⇒「3時間後から3日間」まで・・・・「共助」についてお互いに意見を出し合う方法を取っています。
基礎コースでは「自助」~「隣助」の考え方に集中して話し合ってもらうようにしています。その先の学びは応用編であるBコースに回しています。
座間市のこの講座の特徴は、教養講座にならないように9月にDコースとして、Aコース、Bコースで学んだ「減災・災害対応知識」を、地域の活動で皆さんに教えてあげられるように「知識」⇒「技」に変えることに結び付ける構成になっています。災害対応は知識では乗り越えられません。何をどのように使うのか・・・という「技」が大事なのです。汗を流してこそ減災や災害対応活動は身につくのです。
休憩の後、座間市の災害への備え」というテーマで安全防災課のO職員が講義をしました。
地域防災計画という大きな規定を話すとなればこれだけで3日位の講座が出来ますが、ほとんどの受講生は熟睡間違えありません。そのようなことがないように、超ダイジェスト版で話をしました。
基本は、従来、災害が起きたら市の職員が率先して取り組んで市民を助ける・・・と思われてきたことがそのようなことは非常に困難な状況であることをわかりやすく話しました。災害が起きてしまえば地方自治体の職員は当然公務員という立場で行動することは変わりません。しかし、地域に戻ればその職員もその市町の住民です。家族もします、被災するかもしれません。そのような現実や可能性があるにもかかわらず、あえて隠してきた現実を正直に市民へ明示するほうが市民の「自助力」の向上につながるのではないか・・・ということで明確に「市民の責務」「事業者の責務」ということを前面に出して、行政も最善を尽くすが先ずは、市民一人ひとりが災害を「自分のこと」「自分の家族のこと」として捉えしっかりと足元を固めて欲しいという形に流れを変え取り組むようにしました。これも、協働事業という手法をとることだから出来ることだと考えるのです。
3時間という時間でしたが非常に真剣に取り組んでくれました。
最後に、話を聞いて「これはわが家もやっておいた方が良い」と感じたことはすぐに「行動化」することこそが「災害対応力」が高まることを話しました。さらに、24年度から神奈川県初の取り組みで進んできています「座間市いっせい防災行動訓練(シェイクアウト・プラス1)」の開催予告も話しました。27年1月23日(金曜日)午前11時、市内一斉に取り組むことを話しました。
わがメンバーは、各テーブルについてファシリテーターとして取り組んできださいました。このような接触によって市民の方とZSVNの距離も近づくことで地域の取り組みのお手伝いもしやすくなります。ご苦労様でした。
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