7月5日。第4回目になりました相模原市谷口台小学校PTA校外委員主催の「親子減災対応体験塾」の支援をさせていただきました。
谷口台小学校とのお付き合いも長くなりなりました。毎年、役員が変わるにもかかわらずこのようなマイナーな行事が実に見事に次の役員の方々へ申し送りされて行くのは珍しいです。私たちも毎年、数多くの学校や幼稚園などのご支援をさせていただいていますが本当に素晴らしい活動だとメンバーも本当に熱意を持ってお手伝いさせていただいています。
「防災」という課題は何となく話題になりやすいのです。「じゃあお願いしてみようか」ということでお話が来ます。確かに、一部の役員の方が熱心でその方に引きずられるように1年目は終わります。
しかし、2年目にオファーがある例はほとんどありません。
これは、たとえが芳しくないかもしれませんが、市議会などの
防災についての質問と同じで何となく(失礼)災害のことでも質問してみようか…というようなことでちょっと話題作りにということが多いことなのです。
しかし、矢口台小学校は、毎年変化しそれが深化してきています。
おそらく、役員の方々は、毎年5月位連休明けのZSVNとの初回の打ち合わせの後、限られた時間を使って打ち合わせをしながら「今年の色」を出されるように努力されるのだと思います。
今年は、あいにく朝から雨模様の中で参加者がどうなのかなと心配しましたが、保護者、子供、地域の方々合わせて60名を超える方の参加がありました。役員やZSVNのメンバーを合わせると90余名でした。
受付を済ませて、すぐに
①非常用炊飯袋による炊飯準備体験 をしました。
全員が集合したところで学校、PTA役員の挨拶でスタートしました。
次いでグループに分かれて体験型体験訓練をしました。
②ブルーシートと伸縮ポール、細いロールを使った三角テントつくり
③水運搬体験
④防災展示品と減災の基本である家具の固定とガラス飛散防災体験
⑤災害についての話
子供たちはこの間「新聞紙スリッパつくり」
⑥じゃがりこポテトつくり
⑦災害食給食体験(炊飯袋で炊いたご飯を使ってふりかけおにぎり給食)
というプログラムでした。
今年の役員の方はイベントが終わった翌日にアンケートを集計されて知らせてくださいました。
参加者の中でアンケートに参加してくださったのは約半分の52%%でした。
イベントに対して、満足された方が 81%(27名)の方でした。これは完全に成功したイベントだったと思います。書き込みアンケートも反応も良く、企画自体への評価も高いと感じました。
災害が風化しつつある流れの中でのこの種のイベントは大切でこのことをきっかけでもう一度自分の家の防災への目配りをしっかりしたいという意見がいくつもありました。
ただ、アンケートを見て気になったことがあります。防災グッズの展示コーナーの反応です。
どこでもそうなのですが、防災グッズに興味を奪われる傾向があるようです。グッズはあくまでも品物なのです。問題は本当にそれを揃えたら災害に立ち向かえるのか?という視点が欠けているように感じました。
とりあえず揃えておこう的なグッズは結局はあまり役に立たないのではないかと思います。
必要なのは、何時でも揃えて持ち歩くグッズなのです。私たちは「非常用携行グッズ」と呼んでいます。
どこへ行く場合にも必ず持っているものです。本当に必要な物に特化しています。
お出かけの時、お買い物に行くとき、通院の時、散歩のとき、幼稚園への送り迎えをするとき、自宅にいる時…すべての時に自分の身の回りに持ち続けるものです。
皆さん一人ひとりの災害対応のセンスが現れると思いますよ。このにはあえて書きません。
皆さんで考えてみてください。リュックザックはその後のことなのです。小さなバッグ・・・・ママさんならば化粧ポーチ程度の中に納まるものです。このような備えこそがいざという時に役に立つはずです。
お買い物の間は地震は起きませんか?もう一度考えてみてください。いつでも油断なく備えるのです。
雨降りのために一部完全な体験ができない課目があったかもしれません。来年さらにバトンをつないで谷口台小学校の良き伝統になった欲しいと思います。ご苦労様でした。
災害対応ということは、学びを行動に移すということです。行動が変わらなければ、良い体験をした時間ですら無駄な時間を過ごしてしまったことになります。
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