ざま災害ボランティアネットワークは、活動の目的の中に「忘れないよ 皆さんを」という課題を総会で表明して2011年3月から、当時の被災地、現在では「復興地」と呼称を変えて「たい焼きプロジェクト活動」を行っています。活動は、資金確保のための地元座間市でのたいやき活動と、復興地・被災地での「たい焼きで元気を差し上げる活動」に分かれています。
今回は、岩手県陸前高田市で活動をされている「助け合いジャパン」のSさんのコーディネートで、陸前高田市の地域振興株式会社の経営する「一本松茶屋」の店舗棟の前の広場を使っての活動をさせていただきました。
ここには、地域振興のお土産物店「たがだ屋」さん、和食材をベースとした「カカフェ」、ラーメンの「がんばろう」されに展示館があります。
目の前には、大型バス数台を収容できる駐車場があります。当然トイレもありますので車の出入りも頻繁です。
この駐車場に車を入れて、歩いて片道約15分で「奇跡の一本松」まで行くことになります。
この素晴らしいロケーションを活用した私たちのような活動は行われていなかったことを伺って、ぜひ3月の連休にお手伝いをさせていただきたいと出かけてきました。
20日 座間村を出発。圏央道厚木ICから、関越道、東北道へと向かいました。例の「大木」の移植作業が早く終わっていればおそらくストレートで東北道に入れたのではないかと思いながら走り続けました。
羽生SAで横浜から参加してくれる救世主のHさんを待つことになりました。
合流後、那須、安達太良、長者原へ進み、ここで短時間でしたが仮眠をしました。
5:50 長者原SAを出て一関経由で気仙沼さらには活動の拠点となる一本松茶屋へ到着しました。
コーディネータのSさんと挨拶を交わして作業を開始。私たちのメンバーはすでに石巻でSさんとは顔なじみでした。見る見るうちに頭上にコンベアーの交差する場所に「たい焼き」のお店ができあがりました。
この場所で、21日、22日とたい焼きを提供させていただきました。
活動方法は、一本松茶屋で1000円以上お買い上げくださった方に、あらかじめ準備してある「たい焼き引換券」をお渡しをしてお買いもの、食事が終わったらデザートに暖かな「たい焼き」をプレゼントする方法です。
もし、それ以上欲しい方は100円で販売するというものです。
たい焼きを買うために立ち寄られたお客様に、1000円をお買い上げになると1枚無料ですよと声をかけると、多くの方は一旦お店の中に入ってくださいます。
この方法は、2012年ごろから石巻で取り組みをはじめ好評でしたので、私たちの復興地支援の一つの方法として続けています。2日間で 約800枚のたい焼きを提供させていただけました。
閉店後、この施設の管理者の方も顔をあげる間もなく包装やレジ作業で、昼ごはんもそこそこで良かったと本当に喜んでくださいました。りやりがいのある活動でした。
こうして復興地で活動していると様々な方々に出くわします。心温まるお話をくださる方、2011年以降ボランティアとして沿岸部で活動してきた方、名古屋、京都方面から少しでも東北に元気を差し上げたいということで来られている方などもいました。
反面、私たちの活動を金儲けなのか?といわれる方もおられました。何か心が折れそうな気持になる言葉を平気で浴びせて帰られる方もいました。悲しいですね。そばにいた高校生たちも唖然とした顔をしていましたが、彼らにも勉強になったのではないかと思いました。
2日間の活動を終えてささやかな慰労会をして、23日早朝に陸前高田市の宿泊所を出て次の活動地へ向かいました。
コーディネーターのSさんもこの3月で今の活動拠点を去って、新しい分野で活動したいと一歩を踏み出すとのお話をしてくださいました。2011年3月から、自分の仕事を投げ打って被災者と活動ボランティアを結び付けて、沿岸部の再生活動に従事てきました。彼女の前途にエールを送りながら陸高を後にしました。
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