中学校の防災授業を担当させていただきました。

11月30日 座間市立相模中学校1年生の福祉授業の中の「災害を学ぶ」というカテゴリーで「防災の授業を担当させていただきました。

受講生は、35名でした。

私たちの、授業の基本は、子供たちが災害で「いのち」を失わないことを学んでもらうことを主眼に置いています。

何をそろえたらよいのかとか、どこを逃げればよいのかということは後の話なのです。

毎回書かせていただいていますので、またかよと思われる方もいると思います。しかし、毎回変わるような授業であればやる必要がないのではないでしょうか?「いのち」を守るということは、自分で考えて自分で行動するしかありません。

座間市は、平成24年から「座間市いっせい防災行動訓練(シェイクアウト訓練)」に取り組んでいます。すでに平成28年度の取り組みは始まっています。平成29年1月23日 午前11時 座間市内全域で「1分間の身を守る行動」を取る訓練をやります。

この訓練は、幼保、小中高校、養護学校の生徒、教員のすべてが参加します。そのほか市民、団体、行政機関、自衛隊、在日米陸軍、企業など昼間人口の50%超の方が参加します。

今日の授業でも、抜き打ちに「緊急地震速報」のテロップと、音声(NHKチャイム音)を流しました。私の「地震!」という声でほぼ全員の生徒が瞬時に机の下へもぐりました。ZSVNのメンバーが教室のドアを開けて椅子をはさみました。約1分間そのままの姿勢を保持して元の位置に戻りました。今日の生徒は、この訓練を小学3,4年生ごろから毎年やっていますのでほぼ瞬間に反応ができるようです。

少なくとも、子供たちの「いのち」を守ることはできると思います。

その上で、東日本大震災や、熊本地震で何が起きたのか、その中から私たちが学ぶものはどのようなことなのかについて話しました。最後に、君たちは守られる側の面も持っているが、一方では、被災した方々への支援者としての活動も期待されていることを忘れないでほしいということを話しました。

 

 休憩ののちに、防災ゲーム「ナマズの学校」を行いました。

このゲームは、中学生ぐらいの子供たちが、生き延びて町中で被害を受けている人を助けるために必要な道具を考えるというゲームです。

ポイントは、「手に入りやすいもの」、「誰にでも使えるもの」を基本に考えることに主眼が置かれています。このあたりがこのゲームを良いところだと思っています。時間の関係で6問までしかできませんでしたが子どもたちは、自分の持ち札の中から使えそうなものを真剣に探して場に出していました。

解答により「なまーず」という単位の紙幣に見立てたカードが配られその合計金額が多かった人が勝者となるわけです。

防災をゲームで考えるなんて・・と思われる方もいると思いますが、ゲームを通じて子供たちの意識を把握することもできます。まずまずの授業だったのではないかと思いました。

この学校では、事前授業が行われ、このように外部の専門的に活動している人々の話を聞いたうえで、グループ学習を続けて、来年2月に報告会が行われます。今から楽しみです。

ZSVNのメンバーの方も、平日にも関わらずファシリテーターとして参加してくれました。ありがとうございました。明日から12月ですね。あっという間の1年ですね。でも、まだまだ年内の活動は続きます。よろしくご支援をお願いします。