第8回の開催になりました「ぼうさいカフェ」は1月17日から1月20日の4日間にわたって、座間市役所1階の市民サロンを会場に開催されました。この事業も今年度から、座間市との「協働事業」として行われました。
この事業は、1995年1月17日午前5時46分に阪神、淡路地域で起きた、都市直下地震の災害教訓を後世に伝えようと制定された「防災ボランティアの日」の協賛企画として取り組みを始めました。当初は、市役所1階奥の時計のスペースの前でひっそりと行われていました。
しかし、この事業は、近いうちに首都圏を襲うとされている首都直下地震からの被害を少しでも少なくする(減災)活動には欠かすことができない事業ということを、座間市と相談を重ねて市役所の入り口にあたるメインスペースを使わせていただくことができました。「淹れたてのコーヒー」を飲みながら、災害についてのよもやま話して「災害や防災」について語り合うという現在の形になりました。
企画も年々進化してきました。5年前に座間市が「座間市いっせい防災行動訓練」を行うようになってからは、直前の防災イベントして注目を集め、FM横浜などの協力をいただいたこともあります。
今回の企画からは、ざま災害ボランティアネットワークの女性会員が中心となって「子育ての災害への取り組み」をテーマにテストラン展示を行いました。
女性目線の取り組みの一つとして、女性の「SOSポーチ」を考えようということで、「どこに行くにもこれだけは持って行ってね…」という女性の必須アイテムの現物を展示しました。さらに、子育てママがいつも子ども連れでお出かけするときに「もし出先で災害にあった時に必要なグッズ」を子どもの年齢対応を仮定して実験的に展示をしました。
男性の従来のアプローチでは、「リスト」化して終わり・・・になってしまいますが、女性陣は、現物を一つ一つ準備して年齢別に展示を行い自らが来場者のママたちに説明をしました。
これは、非常に好評だったので来年は、さらに工夫を重ねて進化するのではないかと期待しています。
また、会期中の「ミニ講座」でも女性会員が、テーマを決めてパワーポイントを駆使して作ったスライドをもとに、来場者の方へ説明をしました。会員の前での発表の経験は多少ありましたが、まったくの外部からの方々へのプレゼンのためか若干、緊張をしていましたが、それでも約15分のミニ講座は上々の出来だったと思います。このように、次代を担う人材の育成の場としても活用できました。
私たちは、基本的なテーマは変えることはしません。それは、「生き残らなければ何も始まらない」であり、そのためには、事前の生活の中の安全空間の確保。災害が起きてしまった後の「出す」、「食う」、「飲む」+「情報の確保(電気の自助)」について市民ひとり一人が確実にできることを目指しています。そして、平時の生活を「ローリング・ストック」という考え方を基本に生活をすることに注意を払ってほしいということを伝えることに心を配りました。
活動の結果、最終日の天候がやや悪かったのですが、それでも前年を上回る約670名の方々に参加いただくことができました。
会場では、1月23日の「シェイクアウト訓練」の参加申し込みも受け付けました。その結果、5万人を超える事前参加者も獲得できそうです。
座間市の冬の風物詩にもなった、ぼうさいカフェとシェイクアウト訓練です。
いつ来ても不思議でない「都心南部直下地震」です。
大変ですが、その時の行動をイメージしながら個人、家族、勤務先などの危機管理を考える習慣が広がることにお役に立ったのであれば私たちの活動もまんざら無駄にはならないと思います。
「継続は力」です。人は往々にして、目新しいものに飛びつきますが、こと災害への備えや対応については地道な積み上げが「その時」に差がつくと信じています。
ざま災害ボランティアネットワークのメンバーの方の協力に感謝します。
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