2018年度座間市とざま災害ボランティアネットワークの協働事業である「市民防災・減災ゼミナー」①が、7月7日、座間市消防本部研修室で行われました。参加者は市民が25名、ZSVN(ファシリテーター)6名、危機管理課職員 3名、消防本部 2名でした。
今回から、「防災」という狭い領域ではなく私たちの居住空間の安全確保という考え方を前面に出してのセミナーにしました。
これは、「CAT」という考え方で、防災だけでなく「市民の危機管理」考えましょうということです。
CATという考え方は、私たちが、常に教えをいただいている防災科研の理事長の林春男先生が提唱されてきた考え方を、わかりやすくして世に示されて危機管理ドットコムの中澤氏のお考えを参考に普及に取り組んでいるものです。
CはCHECK(予測)、
AはACTION(予防)、
TはTRAINING(対応)ということです。
このことは、決して難しいことではありません。
災害が来る前に備える行動を「減災行動」と言います。災害からの被害を少なくするという意味ですね。そのためには、ここではどのような危険があるのかを「予測」しなければなりませんよね。「予測のないところには予防はないはずです」これは、地震だけではありません。災害というのは幅広く考えなければならなくなりました。予測して「被害」が出ないようにする・・・そのためには予測に応じた「手を打つ」ことですね。これがあれば予想の範囲以内の「わざわい」であれば防ぐことができます。
もし、電源の供給が絶たれると考えて「発電機」を備えます。でも、発電機の燃料がなければだめですね。運転方法がわからなければだめです。
予防というのは行動を起こすことなのです。
最悪、予防した水準を超えてしまう災害が来た時には、対応を考えなければなりません。
そのためには、必要なトレーニングを詰めなければなりません。もっと高度な知識や技が必要な行動が必要かもしれません。そこで、そのために訓練や体験を行うのです。
このような考え方をもとに、突然「緊急地震速報」を流しました。さすがに座間市の住民です。見事な対応をしてくれました。
保育園に通っているお子さんが参加されていましたが、誰よりも素早く対応行動をとってくれたのがうれしかったです。彼は、付箋の書き出しの時に「ダンゴムシ」と書いてくれました。(涙)
そのあと、発災後の2日間の各自の行動を考えるワークショップをしました。
今回の参加者は、18日の大阪地震を見てのことでしょうか熱心に取り組んでくれました。
今回からの、全員が書いた付箋を全て一覧に貼りだす方式を取りましたが、壮観でした。参加者も他人の書いた付箋を熱心に見ていました。
その後、似たもの集めをしました。これはいつものことながら全員が立ち上がって喧々諤々が始まります。
素晴らしいです。このようなやり取りの中から考え方が固まってくるのです。本当は、この次のステージで
「表札」つくりを行いますが今日は時間の関係で、私の方でまとめさせていただきました。
自助の必要性…最初の3分は「自助」以外は何も変わるものがないのです。そして、
次の、3時間に向こう三軒両隣の助け合いである「隣助」という考えで行動してくれることを説明しました。
自助→共助と行かないのが最近の地域なのです。そこで向こう三軒両隣だけでもきちんとつながるということから
「隣助」という考え方をお願いしていることを話しました。
そしてその後は、「共助」となります。
でも、自宅での生活を考えることの大切さを話しました。避難行動=避難所へ行くという考え方から脱皮してほしいのです。
避難所は過酷な環境です。例え我が家が多少の被害が出ていても近所の方と一緒に地元で生活を続けることが一番なのです。
最後に、どのようなことがあっても家族間での連絡をきちんと取りあうルール作りをして欲しいことを伝えました。
サンプルとして「我が家の防災議事録」という用紙を配布しました。ここに書いてある内容は家族間で必ず確認し合ってく
れることを希望して終わりました。
今回は25名のうちにお子様連れの家族で参加された方が2家族もおられました。一つの家族のママさんは小さなころ阪神淡路
の地震の体験者でした。こういうセミナーを通じて体験を家族に綱得てゆく姿に敬意を表したいです。ありがとうございました。
この後、新消防庁舎の見学会をしました。消防署から課長さんに休日出勤をしていただき案内をしてくださいました。
市民の方にこういう素晴らしい消防署ができたのです。施設を利用してくださいという意味でも大事なことだと思いました。
ありがとうございました。秋の体験型講座にも参加してください。お待ちしています。
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