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ざま災害ボランティアネットワーク活動10周年報告会

 ざま災害ボランティアネットワークの活動10周年報告会を4月27日(土曜日)サニープレイス座間 多目的室を会場にして開催しました。

 

 史上初めての10連休の初日の午後の開催ということでどれほどのお客様にお越しいただけるかと心配しておりましたが

座間市長遠藤三紀夫様、芥川神奈川県会議員、上沢市議会議長、教育長、消防長、座間市社会福祉協議会会長、災害救援ボランティア推進委員会委員長代理のご来賓の方に参していただけました。

  その他、活動の中でお世話になっています、市会議員、関連団体の責任者、市長室長、危機管理課長をはじめ、市役所の主要部署の責任者の方々にお越しいただきました。

さらに、私たちの活動でいつも支援をしていただく「公益社団法人SL災害ボランティアネットワーク」の「かながわネットワーク」のSLメンバーも駆けつけてくださいました。

 報告会の進行は私どもの高橋会員が担当しました。

  司会の指名によって代表の濱田が挨拶をさせていただきました。

代表は、本団体の誕生のいきさつから、10年間の活動を振り返ってそれほどの長さは感じないままに今日に至った。何よりも現座間市長が就任して以降、大きな変化が出てきた。市長は、第4次総合計画に着手したが、その根底に流れていた文脈は、行政と市民との協働で市政を変えてゆこうという意思を感じた。相互提案型協働事業がその一端だと感じ、私たちの防災・減災の思いを、この制度を使って実現できるという喜びを感じたことについて話がありました。

 

 今では座間市の「冬の防災訓練」として位置付けられている「座間市いっせい防災行動訓練(シェイクアウト訓練)」が実施されたいきさつについての裏話もありました。

私たちが取り組んできた課題は、災害で「死なないこと」、「けがをしないこと」、「生き残った「いのち」を守り生き抜くことを中心に活動を展開している。特に、学校の防災教育に重点を置き防災・減災は教えるのだはなく「感化」させることに重点を置いて取り組んだ結果、今年度は、素晴らしい教育を展開できた例があったことの報告がありました。

  ここ数年、団塊の世代が会社を退職しても「地域活動」に出てこない。しかし、地域に無関心ということは何か事があるときに、様々な問題が起きてくることが想定されることが心配であること。代表としての使命は、この団体が唯一団体として活動が継続できる仕組みを構築し、後継者に渡すことがであることについて話して、これからの支援をお願いする旨の挨拶がありました。

  司会は、来賓の挨拶をお願いし、遠藤市長が「ざま災害ボランティアネットワーク」が、市民はもとより、行政職員にも影響を及ぼしたことについてお話をされました。自治体の防災行政は取り組みだせばきりがない。その中にあって、「いのち」を守る行動訓練が実現し、さらに「シェイクアウト・プラス1訓練」によって、各持ち場がテーマを持って対応について取り組むようになったことは、素晴らしい効果をもたらせてくれた。いつ来るかわからない災害だが、行き着くところは「自助の強化」だと考える。その点に焦点を絞った活動は、いざという時に役に立つと思う。市内には様々な状況があるが、住民の方がまとまって防災活動に取り組むという、意識啓発をここまで進化させてくれたことについて感謝の言葉をいただきました。

  続いて、芥川 薫議員は市議から県議へ出て議会での活動の中心は、防災と警察の行政について取り組む委員会の中で活動をしてきた。これからも、この点に重点を置いた議員活動をしてゆきたい。ざま災害ボランティアネットワークが、市内で活動していることは、市民が常に防災について考える機会を持てることだと思う。これからの活動にも期待をしたいという激励のご挨拶がありました。

  市議会議長の上沢 本尚市議は、国が打ち出す防災に関する施策は、県を経て各自治体に降りてくる。実施は自治体の責任となる。自分としては、これらの施策が市の力に合うような調整に努力をしている。ざま災害ボランティアネットワークは、地域の活動の中で、行政が言ったら炎上するようなことを、被災地からの経験や学びから得た例を使って、わかりやすく実情を伝えてくれていることを知っている。このような、緩衝する組織活動は重要なことだと思い活動に敬意を持っている。今後とも、座間市の安全・安心行政が円滑にできるように協力を願いたいというご挨拶があった。

 その後、来賓の紹介が行われそれぞれの席から挨拶をいただいた。

 

 司会から、ざま災害ボランティアネットワーク10周年実行委員会が制作した映像を上映する旨の紹介があり、担当の山岡会員が作品を映し出した。

現実には10年間、様々な活動を行ってきました。その写真、資料は膨大なものです。それらすべてをご覧いただくのは無理なので、いくつかの柱を立てて構成しました。見ていると往時を思い出すことが多く、こんなにもたくさんの活動に取り組んできたのかと会員の皆様の力の大きさや強さを感じました。

映像は、10分以内ということでしたが、これは捨てられないないという思いが強く、結局12分程度になってしまった。思いを伝えるにはあまりにも短い時間でしたがこれもやむをえないと思い涙を呑んでこの作品に至りました。皆さん、真剣になってご覧いただきうれしく思いました。

  上映が終わったころを見計らって、会場の後ろのテーブルの上には、私たちが被災地で「笑顔と元気」を差し上げる「技」を実現した名物の「たい焼き」が入場しそのたい焼きを試食していただきました。

日本茶やコーヒーも準備し気持ちよく過ごしていただけるようにしました。たくさんの方が、たい焼きを「おいしい」「おいしい」と笑顔で言って食べてくださいました。それを見て、やってよかったと思いました。

その他、写真や、訓練に使う資機材の一部をご覧いただき、体験することが出来るように展示していましたが、体験をしてくれるお客様もいらっしゃいました。

 

 会員は全員でお客様の接待にあたらせていただきました。お疲れさまでした。

私たちが願っていた堅苦しくない報告会、楽しい報告会になったと思います。

来場された方々には、ごあいさつ状と記念品+ZSVNのザマリンバッジを差し上げることが出来ました。

  次の団体が、会場を使う予定がありましたので、お客様のSLの方の力をお借りして、片づけをすすめました。

そののち、会場を移して「懇親会」を行いました。防災オタクが集まったので「防災・減災」の話が出てくるのかと思いましたが、今日の報告会は素晴らしかったというお褒めの言葉を皆様方からいただくことができ大変うれしく思いました。

ありがとうございます。また、新たな活動が始まります。