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令和7年度 防災啓発研修事業①が行われました

未来の災害への備えを考える新たなアプローチ

 2025年度、座間市とNPO法人ざま災害ボランティアネットワークが協働で行う「防災啓発研修事業」がいよいよスタートしました。この事業は、地域住民の防災意識を向上させ、災害発生時に迅速かつ効果的に対応するための知識やスキルを伝えることを目的としています。今年度は、CAT(「予測(Check)・予防(Action)・対応(Training)」)という新しい切り口を採用し、災害がもたらす課題に対してどのようにして備えるべきかを深く考え、行動に移すためのテーマに取り組むことを目標にしています。

 

第1回研修の概要

 

「発災後の3:3:3」ワークショップ

 

2025年度の初回研修では、「発災後の3:3:3」というコンセプトを基にしたワークショップが開催されました。このプログラムでは、大規模災害が起きた際に「被害を少なくする」ために何をすべきかについて、災害発生後の3日間を具体的にイメージしながら行動計画を立てることを目指しました。

 

参加者は、災害時に直面する可能性のある課題を想定し、それに基づいたタイムテーブルを考案。これにより、災害時の行動イメージをワークショップ形式で具体化していくプロセスが実施されました。

 

「想定外」を乗り越える発想の挑戦

  ワークショップの背景には、「人は想像していない事態には対応できない」という行動パターンが存在するという特性の理解があります。この習性は、緊急時に迅速かつ適切に対応する障壁となることが多いため、研修ではこの壁を乗り越えるための方法を模索することが重要なテーマとなっています。

 参加者は、「想定外」に対する準備や対応能力を高めるための議論を重ね、実践的な対策を学びました。これにより、地域全体が災害に対する耐性を強化し、より安全な未来を築くための新たなステップを踏み出しました。 

 

緊急地震速報訓練

 緊急地震速報のチャイム音とテロップが流れて「シェイクアウトの安全行動訓練」が行われました。

座間市民は、他市よりも反応速度が速いと感じています。これは、13年前に導入して以降、毎年継続した取り組みになっている「座間市いっせい防災行動訓練」の成果だと思っています。今回も、何人かの人の行動は遅れましたが素晴らしい反応で自分の身の安全を確保する行動をとりました。

その中で、「3:3:3」ワークショップは、大きな地震が発生した際の自身、家族、近隣、地域の対応を具体的かつ現実的に考えるための重要な機会となりました。地震後の3分間、3時間、3日間の行動を時系列に想像し、それを紙に書き出して共有するプロセスは、単なる理論的な災害対策ではなく、実際の状況をイメージする力を養う場となります。このワークショップを通じて、災害時の自分の強みや弱点を把握し、最善の対応策を模索するヒントを得ることが目的です。

 

 震度6強の揺れを想定し、インフラが完全に停止した状況で行動を考えるという課題は、現実の厳しさを参加者に突きつけました。最初の3分間で何をするのか、家族に連絡を取ることは可能なのか、あるいはそれが最優先事項であるのかという疑問は、討議を通じて浮き彫りにされました。このようなシミュレーションは、平時にしかできない貴重な訓練であり、災害時に冷静かつ合理的に行動するための準備となります。

 

 また、セミナーの主題である「頑張らない防災」と「おうち避難のすすめ」に関連する講義も行われました。

避難所が必ずしも安全であるとは限らないことや、その設営や維持に多大な労力がかかることが指摘されました。

そのため、自助・隣助を基本とした災害対策が重要であると結論付けられました。具体的には、自宅を安全な避難場所として活用するための準備、住まいの耐震性向上や家具の固定・ガラスに飛散防止などが挙げられました。

 

 災害後の72時間は「命の時間」と呼ばれ、人命救助が最優先される期間です。行政に負担をかけないことは市民の責務と考えなければならないと思います。住んでいる市民はむろんですが、行政・職員そのものも「被災者」になるのです。その行政が、定められた使命を果たすためには市民も「凌ぐ」覚悟が必要なのかもしれません。

そのためにも自分自身や家族を守るための備えを平時に整えておくことが、「頑張らない防災」の核心となります。

医療機関の利用や緊急時の対応を考慮した準備を進めておくことが、これらの72時間を乗り越える鍵となるのです。

  

 このワークショップは、災害発生時のリアルな行動を検討するだけでなく、日常生活の中で災害対策を自然に取り入れる方法を探る場となりました。安全な住まいが確保されていれば、避難所に行かずに自宅で対応することが可能であり、結果的に生存率を向上させることができるという視点に多くの参加者が共感しました。

 

今年度の、研修のスケジュール

 第2回目の講座は、8/2(土)「災害とお金」災害救助法を理解しよう

災害が起きると、目の前に立ちはだかる壁は「生活再建」=「お金」のことです。これについて、専門家の講師をお招きしてワークショップを行います。

 3回目の防災活動総合企画は、市民は無論のこと、災害避難行動要配慮者、事業者、施設スタッフの方々の災害についての学びを行い、備えについて体験を入れたワークショップを行います。

 4回目は「ぼうさいカフェ」です。今年度で17回目となります。

そして、2026年1月23日は「第14回 座間市いっせい防災行動訓練プラスワン」が行われます。

 

いつ来てもおかしくない「大規模災害」です。

 その時、暗闇の中で「スマホ」で灯りをともすような行動をとらないためにも機会あるごとに受講してください。問題は、知識を技に変えなければ今日の続きの中で生活をすることになります。

被害を抑えることは、復旧・復興が早まります。

怪我をすれば痛いです。運悪くなれば、被災者として路頭に迷うことになります。たった一つしかない「いのち」を失うかもしれません。「災害関連死」を減らすというのが「国の施策の柱」の一つです。

ざま災害ボランティアネットワークも、今年度は新しい取り組みに挑戦します。ぜひ、受講してください。