ひばりが丘小学校の防災授業を行いました

 座間市立ひばりが丘小学校からのオファーで、総合の学習の時間2コマを使っての防災の授業をさせていただきました。

 小学校4年生9歳ですね。そうすると2016年ごろに生まれた世代です。したがって、2011年3月の東日本大震災のお話をしてもあまりピンとこないと思います。2016年の熊本地震、2018年の西日本豪雨災害などの写真を例示に出して説明をしました。

 

 私たちは、2011年以降、機会あるごとにさまざまな被災地に入って、被害の状況、被災された方々のご苦労ぶりを見て、できる範囲で支援をしてきました。

その中からの教訓を、この児童たちに伝えることによって、彼らは確実に巻き込まれる「首都南部直下地震」の被害を受けずに「いのち」を守り生きながらえて、このふるさと座間を再生してくれることを願って啓発活動をしています。

 

 今回は、ちょうど、2016年の中国地方を襲った豪雨災害被災地支援活動に、ざま災害ボランティアネットワークは市民の方からタオル類を集めて、サイズ別に分けてそれぞれのサイズを混ぜてタオルパックを作り、その中に市内の学校の児童の方々に応援メッセージをお願いしてタオルパックに封入してお配りしました。(約1500パック)

その時、このひばりが丘小学校の先輩たちの贈ったメッセージに対して倉敷市真備町の住民の方からお礼の手紙が学校に届いた話を交えて困ったときには「お互い様」ということを伝えればと話をしました。

 

 地震災害をはじめ「災害」というものが、実際にどのような被害をもたらすのかを、実感させるのは非常に困難です。動画を見ても「すごい!」とは言いますが、その映像を見て児童が住んでいる家に重ねて考えることはできないと思います。

でも、大規模災害は確実に君たちのところへ来るのだよ。だから被害にあわないようにすることが大切なのだよ。自分の部屋の中の様子、寝るときの安全、もし、揺れに襲われたらということを、君たち自身と家族の方へ伝えて、災害に「備える」ことの大切さを家族で考えてほしいことを話しました。

 

 お話が終わって、受講者を2つのグループに分けて、「災害時のトイレの体験」と「災害時の電気の体験」学習をしました。

 トイレ体験グループは、災害の時に一番最初に困るのは「出す」こと・・・「トイレ」であることを説明しました。それは、電気が止まると水道も止まるし、揺れが激しいと「排泄」したものを流す管が壊れてしまうことで流すことができなくなることの説明します。

私たちは、どこのセミナー、授業でも「避難所に頼らない」ということを伝え続けています。

最近の住宅の多くは、2000年基準の耐震家屋です。性能レベルで強度に差はあると思いますが、2000年基準の家屋は、一応、震度6クラスの揺れには耐えることになっています。したがって、家のトイレの「便器」は大丈夫だということを伝え、その便器を使って「排泄」をする方法の用具と手順を話、何人かの児童に実際に体験してもらいます。そして、このような作業ができるように「家族」の方に「備える」必要性を話すことを勧めています。今まで「排泄」を我慢しきった人は誰もいないことをしっかりと話しました。

 

 災害と電気を考えるグループは全員でスライドを使って、過去の災害の時に電気が元通りになるまでの時間がどの程度かかったか、もし、都心南部直下地震が来た時、座間市周辺は復旧するまでにどのくらいかかるかということを話しました。

 ここで、半分のグループは、体育館の器具倉庫前に移動します。

倉庫の中は、ガラス窓などを封印して暗室を作ってあります。児童一人一人に懐中電灯を持たせて、電気を点灯せずに倉庫の中に入れます。真っ暗です。今の児童はこの「真っ暗」という環境を体験することは少ないはずです。

そして、インストラクターが、「この倉庫内に折り畳みの椅子があります。一人2台を懐中電灯をつけて倉庫の外まで運んでください」と指示を出します。

児童たちは、懐中電灯を持って椅子を2台引きずりながら運び出します。

そして、感想を聞きます。片手で懐中電灯をつけて、いすを運び出すのは大変だという感想が多く出されます。

 

 今度は、小型のヘッドライトを頭に付けてもらいます。点灯させて、運び出した椅子をもとの位置まで戻す作業をしてもらいます。今度は両手が自由に使えるので楽にできます。運び終わって感想を聞きます。どうだった? 両手がフリーに使えるので運びやすかったという意見がほとんどでした。

家にヘッドライトがある人と聞くと、体験者の2割程度しかいません。

インスタラクターが、家族、一人一つのヘッドライトを、枕元に備えるようにしようと話します。

このように、体験学習を進めました。

たった、これだけの学習ですが、教室で机に座っていては理解できない授業なのだと思います。

まとめでは、必ず来る「大規模災害。決してけがをしないこと。死なないこと。火事を出さないこと」を守ってほしいことを話して終わりました。

 

 少人数の学習で私たちは楽でした。参加されたメンバーのかた、ご苦労様でした。