座間高校の防災活動を支援しました

 

1224日 全校一斉の防災・避難訓練が行われました

 

1224日、学校で全校生徒による防災・避難訓練が実施されました。

当日は雨天のため、予定していた校庭ではなく体育館への避難となりました。

 午前850分、まず各教室で災害に関する動画を視聴し、その後「クロスロードゲーム」と呼ばれる意見交換型の防災ワークを実施しました。

46名の小グループに分かれ、災害時にどう行動するか考える内容で、進行は生徒会防災委員が担当しました。

 

 

【訓練の特徴】

今回の訓練は、生徒が事前に内容を知らない「ブラインド訓練」として行われました。

防災委員が廊下や階段に障害物を配置し、あえてスムーズに避難できない状況を再現しています。

生徒はそれぞれの教室で、委員会、教員の指導の下で「災害の動画」を視聴し、災害の現実を「動画」を通じて災害を「知識」として学びました。

その後、グループに分かれて「クロスロードゲーム」に取り組みました。これは、1995年阪神淡路地域を襲った地震被害をもとに、その被災の状況から、後世に伝えようというかと、様々な被災状況、被災体験、救助体験者などの意見をもとに、作られた「もしあなたが「このような役目」の人であったとき・・・「与えられる状況下で2択」の答えに対して「そう思う」➡「YES」、「そう思わない」➡「NO」いうカードを出して、なぜ、その答えに至ったのかの考え方を説明するもので、現在では多くの「防災教育」に用いられています。

私たちとしては、最近は原点を離れた「課題」が示され、その背景となった事実から離れた「思い込み」による課題が提示される例があることに心配をしています。このような、「ゲーム」であっても「科学的に検討された」設問でなければいけないのではないかな?と思っています。

 その時、突然、校内に「緊急地震速報」が流れ、生徒は素早く机の下に身を隠すシェイクアウト行動を取っていました。座間市にある幼保施設を含めた教育機関では「シェイクアウト訓練」が徹底的に行われています。2026年1月23日の全市いっせい訓練において13日目の訓練になります。そのために、生徒にとっては、即座に対応することができるようになりました。この行動訓練の提案は、「shakeout提唱会議」の発案により全国に呼びかけが行われました。座間市では県内では最初の取り組みに挑戦して以来毎年、1月23日午前11時に全市一斉に行われます。このように、首長が変わっても愚直に取り組んでいるのは「座間市」だけです。

避難誘導は教員による誘導はあえて行わず、各教室が自ら判断して避難を開始するという「自助」を重視した訓練でした。

 【避難行動の様子】

通行不能の階段や負傷者役の配置もあり、生徒同士が助け合いながら搬送する場面も見られました。

避難中に追い打ちのように再び地震を想定したアナウンスが入り、揺れをやり過ごしてから避難再開。

体育館で点呼し、避難完了までは約18分。どのクラスも落ち着いて行動できていました。

 【校長先生の言葉】

「まず自分のいのちを守る行動=自助が最優先です。

そして力が必要なときは、周りと協力し合う協助で乗り越えてください」

 

災害VR体験と「333ワークショップ」

終業式を終えた午後は生徒会の防災委員の生徒30名が、災害VRの体験授業に参加しました。

続いて、ざま災害ボランティアネットワークによる「発災後の333ワークショップ」を実施しました。

 

これは、災害発生後の

3分(直後)/3時間(応急期)/3日(72時間) に何をするかを考える学習です。

 最近の生徒は、前年ながら「想像力」が不足している…否・・・文章を読んでその意味を脳内で映像化して、自分の行動を決めるという能力が下がってきていると思います。それは、様々な事柄が指摘されています。

私たちは、バーチャル空間の情報に頼る、しかもその表現される元は「映像化」された情報に頼るように感じてならないのです。

つまり、被災地の映像を通じて自らが災害を体験したような経験を疑似的に体験してしまっており、その映像提供者の意向に沿った考え方ができてしまっているようです。

映像情報を否定するものではありませんが、災害というものが「リアル」なもので、まさしく「災害」という塊が「歯をむき出して」我々に向かってきます。それは、その場にいる人のは避けることができない現実なのです。

とはいっても「映像」による「訴求力」を無視するわけにはなりません。

私たちも、今回は学校にお願いして、ワークショップとして発災体験する教室、施設の写真を撮影させていただき、AI画像による「被災後の学校の姿」をもとに、自分がどう行動するか付箋に書き出し、グループで整理する手法を採用しました。

生徒は、3分:3時間:3日間の間どのような行動にとるかについて熱心に取り組んでくれました

 

私たちが伝えたいこと

 ワークショップを終えて、

災害時には手足をもぎ取られるように普段「空気」のように恩恵を受けている「社会的資源(インフラ)」が喪失してしまうことを伝えました。被災後は彼らにとっては、かって経験したことのない世界に落ちてゆかざるを得ないのです。生き残り、生き残らなければその先の人生はなくなることになるわけです。

災害が来ると被災者はたくさん出ると思います。その時は、できる力「対応(Training)」せざるを得ません。

災害から被害を抑制するにはどうしたら良いのか?ということにたどり着きます。私たちは、「入れ物を頑丈に。中味を固定する」ことによって、個人宅の被害は抑制できると思っています。そのうえで、あえて「避難所」という施設を使わない…つまり「分散避難」の中にある「在宅避難」の推進に取り組んでいます。

地震の被災のもとは①「動く」、②「倒れる」、③「飛ぶ」、④「落ちる」、⑤「割れる」です。このことが出ないように、家庭は無論のこと、教育の場においても確実に行うことの必要性を話しました。

すなわち、「予防(Action)」です。「かもしれない」というイメージの醸成と行動が必要ですね。

予防を効果的にする根底の部分は、すぐには困難だと思いますが、「予測(Check性に説明して、最後に「災害は来てみないとわからない」というところが現実であることを話しました。そして、その被災地となった、座間で生き延びるために必要な力は、「凌ぐ(Get through)」という考え方についてお話をして研修を終わりました。

 

この取り組みは、学校だけでなく、市民講座・自主防災会・社会福祉協議会などでも行っています。

 災害は映像で知っているつもりでも、本番は想像を超える現実が起こります。

だからこそ、

・自分の命を守る「自助」

・周囲と支え合う「協助」

・少なくとも72時間を凌ぐが欠かせません。ということを伝えて今年度の研修を終えることができました。

 

訓練に協力してくれた生徒のみなさん、関係者の皆さまに感謝いたします。

この学びが、いつか本当に命を守る力になりますように。